会社の従業員の更衣室にはロッカーが設置されています。そうした更衣室のロッカーにまつわる話なのですが、以前私はとんでもないミスをしたことがあるのです。どんなミスなのかと言いますと、ロッカーに家の鍵を置き忘れたのですが、実はそのロッカーの鍵も無くしてしまったことがあるのです。ある日帰宅した際に、家の鍵がないことに気がついたのですが、その時会社のロッカーに自宅の鍵を置き忘れたということはすぐに思い出すことができました。そこで、すぐに会社に戻って鍵を取ってこないといけないと思い、ポケット中を探したのですが今度はロッカーの鍵が見つからないのです。これには、さすがに困ってしまいました。困ったというよりも自分の愚かなミスにあきれてしまったという表現の方が正しいのかもしれません。
とりあえずその日は、更衣室や会社の敷地内にロッカーの鍵が落ちていないかどうか探しに行くことにしました。しかし、どこを探してもロッカーの鍵が見つからないので、翌日総務課長に相談をしました。最終的には、ロッカーのドアの隙間に溶接用のガスバーナーを当てて鍵を焼き切ってもらいました。従って、その私専用のロッカーに関しては、もう鍵を掛けることはできなくなってしまいました。おまけに、更衣室に設置してあるロッカーというのは、施錠システムがあまりにも単純なものでもあるので、鍵のシリンダーを交換するという程大げさなものでもないので、鍵だけが掛けられないという状況になっています。もちろん、ロッカーというのは衣類を入れるだけのボックスでもあるので、貴重品だけは保管しないようにすれば問題なく使うことも可能です。しかも、私と同じようなロッカーが更衣室には何箇所かあるのです。と言うのは従業員が会社を辞める際に、ロッカーの鍵を会社に返さずに辞めていく場合があるからです。そんな従業員に鍵を返して欲しいとまでは、会社側もあえて言わないようですね。